Suicaって非接触型だって知ってた?

接触型のものが注目されるようになりました。これ、実は潔癖症の人にとっては前から気になっていたことなんです。いや、気になるどころか、非常にクリティカルな問題だったのです。誰でも触れる、触っているものに触りたくない・・・潔癖症の人ならわかる話だと思います。

そこに来て、このコロナ禍です。いきなり潔癖症じゃない人までもがどうやったら非接触な生活を送れるか、なんてことを考え始めているわけですから。ちょっとびっくりなところもありますね。いや、時代が追い付いてきただけか。

実は非接触型なもの

接触型にして欲しいものってたくさんあります。例えば公衆便所。最近は手洗いのノブを触らなくていい公衆便所が多くなりましたよね。自動で手をかざすと水が出てきてくれます。まぁあれは衛生面というよりは、水を無駄にしないというのが主目的だと思うのですが、潔癖症の人にとってはすごくうれしい。だってトイレに行った後どれくらい手を洗うかということについては人によってすごく違いがあるから。大便した手で蛇口を触る人もいるわけでして・・・

本当は非接触型なのに、タッチしてください、なんて使われ方をしているものもあります。その代表格がSuicaなどの電子マネー。あれってNFCという規格を使っているんです。NFCとはNear Field Communicationの略。近距離無線通信規格なんて呼ばれ方をしたりします。SuicaだけじゃなくてEdyでも使われている規格です。よくNFCの説明であるのが、「かざして」という表現。そうなんです。かざせばいいのです。決して接触、つまりタッチする必要はないのです。

どうしてタッチして、と言うのか

技術的にはNFCはかざすことで通信できます。つまり距離が近ければ接触している必要はないのです。しかし、お店や改札などではよく「しっかりタッチ」なんて言われますよね。あれはどうしてでしょうか?

これは運用上の利便性というか効率性を追求しているからです。NFCは距離が近ければ通信できるのですが、ちょっとした角度なんかも関係してきます。そうするとあの改札を通り抜ける本当に一瞬、0.1秒とか0.2秒の間に角度が合わなかったからといって読み取りができず、改札が閉まってしまうなんてことが起きますよね。お店だったら後ろの人が待っているのに、なかなか支払いが終わらないなんてことが起きますよね。そういったことを防ぎ、可能な限り効率的に読み取りを完了させたいがために、「しっかりタッチ」という伝え方をしているのです。

しかしこのご時世です。恐らくこれからタッチさせないようにする人も増えてくるかもしれません。

 

誰もが触れる改札のSuica読み取り部分。コンビニやスーパーのSuica読み取り部分。あそこに触りたくないと思ったら、タッチするのではなく、かざすのみにしてみましょう。そのうちどの角度が一番読み取られやすいかはすぐにわかりますよ。というか、読み取り機と並行にすればいいだけです。すぐにできますね。